ピコセカンドKTP/Nd:YAGレーザー(PicoWay®)
PicoWay(ピコウェイ)は、数百ピコ秒という極めて短いパルス発振により得られる高いピークパワーを有する医療用レーザー装置です。
光熱作用が少なく、光音響効果が優位になることにより、標的となる色素粒子をより細かく破砕します。そのため、周辺組織へのダメージを最小限に抑えた治療が可能です。

医療機器承認番号:23000BZX00270000
特徴
-
色素病変、タトゥー除去に対する効果
ピコ秒レーザーは、メラニン色素を微細な粒子に分解することを目的としており、しみ、そばかす、肝斑などの色素トラブルに対応します。
また、タトゥー除去にも適しており、従来のレーザーでは治療が難しかった多色に対応できます。より少ない回数で治療が可能となり、ダウンタイムも少なくなりました。 -
肌への負担軽減、短いダウンタイム
照射時間が非常に短いため、周囲の皮膚へのダメージを最小限に抑えることができ、従来のレーザー治療に比べてリスクが少ないとされています。
-
3波長を1台に搭載
PicoWayではズームハンドピース(532nm、1064nm)、730nmハンドピース、リゾルブ・フュージョン532nmフラクショナルハンドピースという3つのハンドピースそれぞれの波長の特性を生かして、色素病変の状態、スキンタイプなどに応じて使い分けたり、組み合わせたりして治療を行います。(ピコダブル、ピコトリプル)
色素トラブルのほか、肌のトーンアップ、毛穴の目立ち改善、にきび跡の改善など、さまざまな肌トラブルに効果があります。ズームハンドピース(532nmと1064nm)
532nmは、1064nmと比較してメラニン色素に対する吸収率が高いため、良性色素性疾患(シミやあざ等)をより効果的に治療することができます。
1064nmは、深達性に優れておりメラニン色素への吸収が少ないことから、表皮へのダメージを抑え、安全に治療することができます。トーニング治療も行います。効果:しみ・そばかす、くすみ・肝斑・色素沈着の改善、刺青除去、後天性真皮メラノサイトーシス
太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性刺青(保険適応)730nmハンドピース
730nmの波長は血液の干渉が最も低く、血管損傷を抑えられます。また、メラニンへの選択性が高い特性があり、色素性疾患により効果的な治療が可能です。皮膚深達性にも優れており、浅在性から深在性の色素性疾患治療に最適で、従来の波長だけでは難しかった青・緑色の刺青除去にも対応可能です。
効果:しみ・そばかす治療(特にダウンタイムを最小限にしたい方)、刺青除去
リゾルブ・フュージョン 532nmフラクショナルハンドピース
リゾルブ・フュージョン532nmフラクショナルハンドピースは、光音響効果により真皮に光音響的損傷を発生させ、表面を傷つけることなく創傷治癒のプロセスを導き、熱による影響やPIHリスクを低減しダウンタイムを最小限に抑えながら治療することができます。
効果:くすみ、毛穴の開き、小じわ、にきび跡、はり・つやの改善
-
保険診療であざ治療が可能
太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症については、3ヵ月に1回の保険診療が可能です。
適応となる症状
- しみ
- そばかす
- くすみ
- 肝斑
- 小じわ
- 毛穴
- にきび跡
- はり・つや
- タトゥー除去
リスク
- 治療後に一時的な赤みや腫れが生じることがありますが、通常は数時間から数日で治まります。
- 稀に炎症後色素沈着や色素脱失が起こることがあります。特に日焼けした肌の場合、リスクが高くなる可能性があります。
- 肌が薄い部分では内出血が発生することがありますが、これは一時的で自然に治癒することが多いです。
- 施術後に肌が乾燥しやすくなることがあり、適切な保湿ケアが必要です。
- 色素トラブルや肌状態によって、期待する効果が現れるまでに時間がかかる場合があります。
治療を
受けられない方
- 妊娠中や授乳中の方
- 日焼けした肌の方
- 肌に感染症や炎症がある方
- 光過敏症の方
Treatment Example
施術例を見る
当院で施術を受けられた方の症例を、写真とともにご紹介しています。