ダイレーザー(Vbeam®)

Vbeam から発振される波長595ナノメートルのレーザー光は、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収される特徴があります。
毛細血管が凝集した病変部では、ヘモグロビンがレーザーの光エネルギーを吸収し、熱変換することで血管内壁が熱破壊されて血管を閉塞させます。

機器:ダイレーザー
Vbeamは、皮膚良性血管病変治療について厚生労働省により承認されています。
医療機器承認番号:22800BZX00358000

特徴

  1. 血管病変に効果的

    ダイレーザーは、赤あざ(血管腫、毛細血管奇形)、血管病変、赤ら顔、にきびやにきび跡、ウィルス性いぼなどに効果があります(一部保険外診療となります)。また、肌の弾力やはり・つやに大きく関わる線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの生成を促進する効果も見込まれます。小じわの改善やお肌のはり・つやのアップなどの美肌効果も期待することが可能です。

  2. 痛みが少ない

    Vビームは、冷却システムを搭載しているため、皮膚表面を保護しながら治療を行います。これにより個人差はありますが、痛みが少なく、施術後のダウンタイムが短いというメリットがあります。

  3. 複数回の照射が必要

    効果はゆっくりと1~2ヵ月で出てきます。1回だけの施術では期待した効果を実感しにくいため、症状にあわせた繰り返しの施術が必要です。洗顔、入浴は当日から可能です。

適応となる症状

  • 赤ら顔
  • 赤あざ
  • にきび・にきび跡
  • ウィルス性いぼ
  • 美肌
  • 赤色瘢痕

保険適用について

毛細血管奇形、乳児血管腫、顔面毛細血管拡張症(保険診療は3ヵ月以上開けての治療となります。顔面毛細血管拡張でも美容目的は保険外診療となります。)
皮膚が薄いほうがレーザー光が毛細血管に届きやすいため、お子様の場合はできるだけ早いタイミングで受診されることをお勧めいたします。(生後1ヵ月から治療可能です。)

リスク

  • 治療後に一時的な赤みや腫れやひりつきが生じることがあります。通常は数時間から数日で改善しますが、個人差があります。
  • 治療後に小さな血管が熱破壊されて、内出血、水疱、かさぶたができることがあります。これも通常は個人差がありますが、1~2週間で自然に治癒します。水疱や傷が生じた場合は、稀に傷跡が残ることがあります。
  • 特に日焼けした肌や色素沈着しやすい人では、稀に炎症後色素沈着(しみ)や色素脱失(白斑)が生じることがあります。

治療を
受けられない方

  • 日焼けしている人
  • 妊娠中の人
  • 皮膚に感染症や炎症がある人
  • ケロイド体質の方は要相談です。
  • 光過敏症の人
  • てんかん発作のある方
  • 施術前後に日焼け対策ができない方


主な美容診療