赤ら顔(酒さ)

酒さは、赤みや毛細血管拡張、にきびのような皮疹が、眉間部、鼻、鼻周囲、頬部、あごの顔面中央部に生じます。脂腺性毛包に生じる慢性炎症性疾患と言われています。
他の皮膚炎の治療で使用したステロイド外用薬やタクロリムス軟膏の長期使用によっても誘発されます。
症状が1日の中で変動し、顔の赤み、ほてり感、ひりひり、ピリピリ、かゆみがあります。原因ははっきりとわかっていませんが、毛包に常在している毛包虫の増加がみられることもあります。
悪化原因としては、辛いもの、アルコール、カフェインなど刺激物、寒暖差、日光、高気温、長時間入浴、過度の運動、花粉、月経があげられます。

治療方法

当院では、症状に応じて保険診療/保険外診療を組み合わせて治療を行っております。

酒さには以下の4病型があります。

  • 紅斑血管拡張型
  • 丘疹膿疱型
  • 瘤腫型・鼻瘤
  • 眼型
紅斑血管拡張型
(赤みが強いタイプ)
丘疹膿疱型
(にきびのようなつぶつぶタイプ)
外用薬 ロゼックスゲル® ** ***
アゼライン酸※ ** ***
イベルメクチンクリーム※ ** ***
イオウカンフルローション - ***
アドレナリンα受容体作動薬外用※
(当院採用なし)
*** -
内服薬 テトラサイクリン系抗菌薬 - ***
各種漢方薬 *** ***
イソトレチノイン※ - ***
医療機器 ダイレーザー *** -
光治療(IPL照射)※ *** -
スキンケア -
  • 摩擦を避ける
  • 保湿
  • 低刺激性化粧品
  • 酒さに対応する化粧品
  • 紫外線対策
-
  • :日本では保険適応外


皮膚科で診療している主な症状