股関節の術後リハビリ
- 2014.09.9|【リハビリテーション科】メニュー
術後リハビリテーションの目的
リハビリテーションの目的は術前の関節変形による動きの制限や痛み、筋力の低下によって引き起こされる正常から逸脱した姿勢や歩行を改善させることです。また様々な日常生活の場面や仕事で支障を来す場合も多く、このような問題点を解決させ障害なく生活を送っていただくことを目標にしています。
手術後の経過例
変形性股関節症の一例として、股関節周囲の筋力が低下することにより体を真っすぐに保持することができなくなり、骨盤を前に倒したような不安定な姿勢になります。左の写真は手術前、右の写真は術後4週間経過した写真です。
また、歩行時においても体を大きく左右に揺らしながらの歩き方になり、歩行の速度や持久性、円滑性が非常に乏しくなります。
手術前の歩行 ⇒
早ければ術後2~3日で歩行器、術後1週間で松葉杖、術後3週目には小さな杖での歩行が可能となります。
術後4週間経過時の歩行 ⇒
当院では術後のベッド上での安静による廃用症候群や深部静脈血栓症などの合併症を予防するため術後翌日より日曜・祝日問わず、リハビリを開始します。
早期に歩行自立や日常生活の自立を獲得するために1日2~3回のリハビリを積極的に行っています。
リハビリの進み具合には手術前の関節・筋力の状態や年齢、手術内容により異なりますが、一般的には約1ヶ月の入院期間で小さな杖を用いての歩行や和式動作、階段昇降などが可能となり退院となります。
※あくまでも一症例です。術後の経過には個人差があります。まずは診察時にご相談下さい。
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